――まずはアーカイブを振り返る前に、甲斐さんとワイルドシングスの出会いについて聞かせていただけますか?
甲斐 1990年代にアメカジを中心としたセレクトショップで見掛けたのが初めてですね。それからデナリジャケットを購入しました。
――当時はどういった印象をお持ちでしたか?
甲斐 まずゴアテックスシェルを使った、インサレーション入りのハイテクなジャケットが珍しかった。そこが目を引きましたね。他にはなかったと思います。当時のゴアテックスウェアといえばマウンテンパーカ。インサレーションといえばダウンが主流でしたから。でもワイルドシングスはいち早く、水に強いプリマロフトをインサレーションに採用したり、最先端の機能を取り入れることに、どこよりも貪欲だったんじゃないかな。ゴアテックスに続く防水透湿素材、シンパテックスやイーベントもいち早く採用していましたからね。デナリはダウン並みに温かいし、タウンユースでも快適だった。またハイテクなアウトドアギアのわりに、デザイン、顔はオーセンティック。当時大人気だったアメカジをはじめ、ファッションとも相性がよかった。だから服好きからの支持が高かったんだと思います。
――甲斐さんがオープニングスタッフを務めた1998年オープンのセレクトショップ、バンブーシュートでもワイルドシングスは洋服好きからの支持が高かったのでしょうか?
甲斐 そうですね。当時はファッションとしてもアウトドアアイテムが大人気でしたし。一着7、8万もするデナリがよく売れていましたよ。
――デナリジャケットの他に、印象に残っているアイテムはありますか?