――デナリジャケットと出会ったときの、当時の印象はどんなものでしたか?
藤井:当時はパタゴニアやザ・ノース・フェイスといったブランドが、ファッションとしても人気になり始めたアウトドアブームだったんですが、そのなかでも一番ファッショナブルだった印象があります。デナリはダウンと同じような中綿入りのアウターですが、こういうマウンテンパーカデザインのモノって、他になかったんですよ。
――ああ、なるほど。ダウンジャケットは表のシェルにキルティングのステッチがありますが、デナリジャケットはないですもんね。
藤井:そうそう、そこも大きく惹かれたところですね。でもプリマロフト入りだから、ダウンばりに温かい。しかもダウンと違って水に強いというメリットもあるし。あとはデザインとして、フロントポケットのカッティングも気に入りましたね。
――デナリジャケットのアイコンともなっているデザインですね。
藤井:そうですね。シェルのテカテカしていない質感も、ファッションとの親和性があったんだと思います。今日持ってきている上陸初期のデナリジャケットは、ゴアテックスシェルですね。その後、同じく防水透湿素材のeVentに替わりましたが、それもマットな質感で着こなしやすいんです。デニムやグラミチパンツなんかと、よく合わせてたな。懐かしい。
――当時はファッションや洋服を好きな人に注目されていたんですか?
藤井:主にそうだったと思いますよ。他のメジャーなアウトドアブランドでは、ファッションとしてちょっと物足りない。そんな人たちから注目されていた印象がありますね。また色もよくてね。こういうグレーとかは、他のアウトドアブランドのアウターには、なかなか見られない色だったので。あとマスタードなんかも、人気があった記憶がありますね。