竹下さんが見せてくれたのは、「一度は袖を通してみたかった」というデナリジャケットだ。「やはりワイルドシングスの代表作ですからね。使ってみると、考え抜かれたクライマーの意図が伝わってくるようです。創業者の夫婦は、二人とも優れた登山家ですもんね。とにかく軽くて温かく、プリマロフトは水にも強く保温性を失わない。おそらくビレイヤー(斜面を登るクライマーのロープを下で保持して、安全確保を担う人)向けに作られたのだと思いますが、シンプルにムダがなく、じっと極限の状態を耐える温かさと、動きやすい機能性を追求していると感じます。するとシンプルでムダがないから、ファッションとしても合わせやすい。長年、タウンユースのアウターとして人気が定着しているのも頷けますね」。