アルピニストのための防寒ギア、インサレーティドジャケットとして生まれたデナリジャケット。アルパインクライミングやビレイ、1980年代後半からは南極の犬そりレースなどでも採用され、愛用するプロたちの意見を反映してマイナーチェンジを繰り返してきた。またいち早く、中綿にプリマロフトを採用したことでも有名。ダウン並みの保温性がありながら水に強い、画期的なインサレーションを備えたアウターであった。
そしてデナリジャケットは誕生当時から今日に至るまで、ほとんどデザインが変わっていない。首周りまですっぽり覆う大ぶりのフード、レイヤードしても動きやすいラグランスリーブ、防風性とアクセス性に長けたバイアスのフロントポケットは、いずれも実用的なディテールにしてデナリジャケットの顔となっていった。こうした機能美による研ぎ澄まされたデザインも、デナリジャケットが名品と謳われるエッセンスの一つだ。