ARKnets 松本捷さんの
ワイルドなトリップ。
-WILD TRIP-
アウトドアアクティビティを通じてWILDTHINGSの真骨頂に触れる連載企画『WILD TRIP』。初回となるVol.1は、栃木県宇都宮市を中心に、群馬、埼玉で18つもの実店舗を展開する、ARKnetsの松本捷さんが登場。
日常の中で非日常と出会う。
宇都宮市街地から車でおよそ30分。スズキのジムニーに乗り込み向かった先は、御嶽山の麓に位置する、宇都宮森林公園。赤川ダムを中心にキャンプ場、バーベキュー場、サイクリングロード、トリムコースを擁し、釣りやハイキングも楽しめる、地元民から愛されるアウトドアスポットである。
「ソロキャンプよりは、妻や友人らとの、複数人でのキャンプが好きですね。泊まることもありますが、どちらかというと、朝から夕方までのデイキャンプ派です」と話す松本さん。今回は奥様のかおりさん、職場の先輩であるプレスの冨田さんとの3人でのデイキャンプに密着させてもらった。キャンプサイトに車を停めたら、まずは荷降ろしから。
ギア選びの基準はズバリ、デザイン性。新たに何か買い足すときは、すでに持っているギアのテイストやカラーとの相性が良いものを購入するんだとか。特に気に入っているギアについて尋ねると「THORのコンテナボックスは、収納力の高さはもちろんですが、テーブルやベンチとしても使うことができて、重宝しています。アースカラーの無骨なルックスも好みですし、丈夫かつ軽いので、色違い、サイズ違いで複数所有しています」。ミリタリーライクなデザインは、WILDTHINGSのウェアともよく合いそうだ。
慣れた手つきでテキパキとテントを設営する松本さん。「3年ほど前から始めて、今ではわりと日常の中にキャンプがあります」と話し、そのまま「いや、でも、非日常を手軽に楽しめる点に魅力を感じているのかもしれませんね」と続けた。
くわしく聞くと「個人的な話ですが、便利な家電や、家の中でも楽しめるアイテムが増えたことで、屋内での生活が日常になり、外で遊ぶ機会が極端に少なくなっていたんです。僕のようにコロナ禍をきっかけに外遊びの魅力を再確認した人も多いと思いますが、それってすごく良いことだと思うんですよね。キャンプは外に出て、自然を感じられる良い機会ですから。日常から離れることで心が洗われますし、キャンプ中はスマホに触れることも忘れて、ゆっくりと会話や食事を楽しんでいます」。
なるほど、日常と言えるほど身近なアクティビティではあるけれど、森や川は日常の中には無い、ということか。
非日常のキャンプでも、
好きな洋服で。
テントの設営ができたら、焚き火を起こし、ベンチに腰をかけてコーヒータイム。この日の気温は13℃。日差しが当たれば暖かいが、日陰にしばらくいると少しずつ、肌寒さを感じてくる。とはいえ、過度な重ね着やヘビーアウターに頼らずに楽しめるのが、春のデイキャンプの魅力のひとつ。ところで松本さんは、どのようにしてこの時期のキャンプ服を選ぶのだろう?
「春だったら、カットソーやシェルに薄手のアウターを羽織って、パンツは動きやすさを重視したスウェットパンツか、気を遣わずに穿くことができる古着のミリタリーパンツなどを選ぶことが多いです」。
アウターには、ARKnetsがWILDTHINGSに別注した『LEVEL5 SOFT SHELL JACKET』を着用した。ECWCSシステムの中でも『Level5』にあたる中間レイヤー『SOFT SHELL JACKET』をベースに、シルエットやディテール部分のファッション性を追及した、利便性に優れた一着。インナー次第では夏以外の3シーズンに対応可能だ。
インナーに選んだのは、CORDURA STRETCH素材を採用したWILDTHINGSのライトシェルアノラック。この素材は通常のナイロンの7倍もの強度と優れたストレッチ性を誇るが、とても軽く、パッカブルなので、携行性も高い。どちらも機能性とファッション性を兼ね備えた、街と自然とをシームレスに繋いでくれる、実にWILDTHINGSらしいプロダクトだ。
「アウトドアアクティビティの際にもなるべく、好きだ! と思える洋服を選びたいですね。もちろん軽さや丈夫さも大切ですが、デザイン性が高く、なおかつ機能性も優れている、というのが理想です。そういった意味で、WILDTHINGSの洋服はすごく自分にマッチしているように思います」。
かおりさんが着用しているのは超軽量・撥水素材のCUBETEXを使用した『CUBETEX AIR JACKET』。
そして、冨田さんが着用しているのは、ナイロンリップ生地を使用した『GRAIN RIP BDU JACKET』。どちらも本格派の機能を備えつつも街での使用を考慮した、2023年春夏の新作アイテム。
SHOP INFORMATION
ARK STATES / ARK VINTAGE
(栃木県宇都宮市伝馬町1-17 1F)
“才能あるクリエイターの作品をはじめ、世界中の価値ある商品を常にセレクトしてきたARKnetsが、今までの幾多の経験からセレクトショップの原点を見つめ直し、日本人ファッションの根本にあるアメリカンカジュアルを再構築したNEW SHOPが「ARK STATES」。ARKnets初のショップインショップ「ARK VINTAGE」のヴィンテージウエアをはじめ、これからも私たちのファッションワードローブとして「長く着続けたくなる」そして「後世に残っていくであろう」未来のヴィンテージアイテムをセレクトしました。“未来に残していく、これからのクラシック”をコンセプトに、「ファッションを楽しむことは人生を楽しむこと」と私たちに教えてくれた、そんな昔懐かしいローカルショップを目指します。”
PROFILE
(R)松本捷
ARK STATES/ARK VINTAGE ショップスタッフ
全国展開の大手スポーツ用品店にて販売職、アシスタントバイヤーを経験。2022年にARKnetsへ入社。
(L)冨田好晃
ARKnets プレス
2004年にARKnetsへ入社。同グループ内で販売職、エリアマネージャー、バイヤーを経て、2008年より現職。WOMENS部門のバイヤー、シニアマネージャーも兼任する。
Photo:Yuma Yoshitsugu
Text&Edit:Nobuyuki Shigetake
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