April.19.2021
ダウンに替わる画期的なインサレーションであるプリマロフトをはじめ、ワイルドシングスはかねてから先進的な素材をいち早く取り入れてきた。
春夏シーズンでいえばデュポン社が開発したサプレックスナイロンがお馴染みだ。
サプレックスナイロンとは通常のナイロンよりもしなやかなのに、耐摩耗性が高くてタフ。
さらに撥水、通気、速乾性に優れて軽量。加えてUVカットも備えたマルチな高機能素材である。
機能性からして、春夏のアイテムにもうってつけなのだ。
そして機能だけでなく、コットンライクな素材感、肌触りも魅力。
ナチュラルなハリ、シャリ感があり、化繊の無機質さがない。
ドライなシャリによって、肌離れがよくベタ付きにくい利点もある。
3シーズン着られるライトアウターのシャモニージャケット
サプレックスナイロンを使ったワイルドシングスの代表作といえば、
春夏と秋、3シーズン着られるライトアウターのシャモニージャケット。
ワイルドシングスの最高峰、デナリジャケットのデザインを継承しながら、シェルにサプレックスナイロンを使い、
中綿は除いて裏地に通気のいいメッシュライナーをプラス。
フィールドに対応する機能性に加え、サラリとエアリーに羽織れる快適な着心地で知られる。
ナチュラルな素材感ゆえ、街で違和感なく着られるのもメリットだ。
例えばネイティブ調の総柄でも、落ち着いた光沢と素材感によってカジュアルに合わせやすい。
春夏のシャツやショーツ、ヘッドギアでもユーティリティぶりが光る
機能とルックス、着心地にも優れるサプレックスナイロンは、アウターだけでなく春夏のシャツやショーツ、ヘッドギアでも優秀。
例えばキャンププルオーバーシャツは、サプレックスナイロンと軽快な着心地、
さらに収納力のあるウエストポケットを加えることで、フィールドでの実用性がアップデートされている。
ウェビングベルト、股下ガゼット付きのアウトドアスタイルのショーツでも、サプレックスナイロンの利点は言わずもがな。
着心地のよさに加え、サプレックスナイロンの素材感とウェビングベルトのコンビネーションは、視覚的にも鮮度がある。
ハットやキャップでもサプレックスナイロンのユーティリティぶりが光る。
ナチュラルな素材感、ハリがあるため、化繊キャップにありがちなチープな雰囲気がない。
そのうえで通気、速乾性に優れてドライな被り心地。いわばヘッドギアとしてもピッタリな素材だ。
またバケットハット、キャップともにポケッタブル仕様で、コンパクトに携帯可能。
サプレックスナイロンはシワになりくい性質もあり、ポケッタブル収納から広げて使用する際にも利点がある。
何かと実用性に優れるサプレックスナイロンだが、もとは’90年代に開発された素材。
機能的でいながら、今ではどこか懐かしい、フィールドギアの空気感があるのも魅力の一つといえる。