WILD MY THINGS
私のワイルドなシングス。
Vol.14
Musician / Tempalay | Drums
NATSUKI FUJIMOTO
WILD MY THINGS Vol.14
テンパレイとソロプロジェクト
空冷ビートルの音について
空冷ビートルの音について
時代のキーマンとワイルドシングスがクロスオーバーする連載企画「WILD MY THINGS」。Vol.14は国内外で人気のロックバンド「テンパレイ」のドラマー、そして近年のソロ活動でも注目を浴びる、藤本夏樹さんにインタビュー。
中途半端なことができない
John Natsukiと藤本夏樹
John Natsukiと藤本夏樹
――10月にはテンパレイのリテイク・ベストアルバム『from JAPAN 3』を発表。また2020年にはJohn Natsuki、今年の7月には藤本夏樹名義でのソロEPを発表するなど、多彩な音楽活動を行っています。バンドとソロ活動では、音楽への向き合い方が違ってくるのでしょうか?
藤本:違いますね。テンパレイの音楽はギター&ボーカルの小原の主導のもと、メンバーみんなで作り上げていて、僕のなかではエンターテイメントのウェイトが大きいと感じています。ライブもメンバーのエネルギーを、バチバチにぶつけ合うようなことをやっているので。ただソロ活動は完全に、自分がやりたいことの表現。自分の美学をアーティストとして表現している感覚ですね。テンパレイでライブをしてるときも楽しいけど、自分でソロの曲をじっくりと作り上げていくときも大好きな時間です。あとソロでは自分で歌を入れているので、歌にフォーカスしている点も大きな違いですね。
藤本:違いますね。テンパレイの音楽はギター&ボーカルの小原の主導のもと、メンバーみんなで作り上げていて、僕のなかではエンターテイメントのウェイトが大きいと感じています。ライブもメンバーのエネルギーを、バチバチにぶつけ合うようなことをやっているので。ただソロ活動は完全に、自分がやりたいことの表現。自分の美学をアーティストとして表現している感覚ですね。テンパレイでライブをしてるときも楽しいけど、自分でソロの曲をじっくりと作り上げていくときも大好きな時間です。あとソロでは自分で歌を入れているので、歌にフォーカスしている点も大きな違いですね。
――ソロ活動はJohn Natsuki名義がカオスなら、藤本夏樹名義は温厚で自然体と、真逆ともいえる音楽性が注目されました。ここまで二面性のある音楽を作るとなると、苦労はありませんか?
藤本:それは全然ないんですよね。というのも僕は昔から、中途半端なことができない性格で。どちらも自分のなかから生まれる自然な表現で、John Natsukiは自分の根っこにあるポストパンクやゴスから影響を受けた、攻めの音楽性。藤本夏樹は近頃のライフスタイルの変化から生まれた、ごく自然体な音楽。こちらのEP『pure?』のメロディはすべて最初に出たものを使っていて、曲の中には家族の声を入れたものもあります。表現としては真逆で、どちらも共存させることはできない。中途半端にできない性格もあって、ともに自分に必要な表現だから二つの名義に分けたんです。だから苦労は全然ないんですよ。
藤本:それは全然ないんですよね。というのも僕は昔から、中途半端なことができない性格で。どちらも自分のなかから生まれる自然な表現で、John Natsukiは自分の根っこにあるポストパンクやゴスから影響を受けた、攻めの音楽性。藤本夏樹は近頃のライフスタイルの変化から生まれた、ごく自然体な音楽。こちらのEP『pure?』のメロディはすべて最初に出たものを使っていて、曲の中には家族の声を入れたものもあります。表現としては真逆で、どちらも共存させることはできない。中途半端にできない性格もあって、ともに自分に必要な表現だから二つの名義に分けたんです。だから苦労は全然ないんですよ。
――なるほど、そう聞くと納得です。
藤本:ちなみにこれからは、今まで以上にもっと激しく攻撃的な、John Natsukiの曲作りに挑戦したいんですよね。その一方で、家族と海外旅行しながら、20~30人規模のスペースでゆったり演奏したり、弾き語りのライブをやってみるのもいいなと思っています。
藤本:ちなみにこれからは、今まで以上にもっと激しく攻撃的な、John Natsukiの曲作りに挑戦したいんですよね。その一方で、家族と海外旅行しながら、20~30人規模のスペースでゆったり演奏したり、弾き語りのライブをやってみるのもいいなと思っています。
John Natsuki
藤本夏樹
空冷ビートルのエンジン音が
たまらなく好き
たまらなく好き
――藤本さんのファッションを注目している方も多いと思います。どういった服が好みですか?
藤本:一番好きなのは古着ですね。中学、高校くらいから好きになって、それは今でも変わってない。きれいすぎない服やスタイルが好きですね。あと子どもが生まれてからは機能的な服や、汚れてもかっこいいものに自然と惹かれるようになりました。子どもと外で遊んで、抱っこしたりするじゃないですか? そういうときにいいなって。それこそアウトドアブランドの服は、よく気になるようになりました。
藤本:一番好きなのは古着ですね。中学、高校くらいから好きになって、それは今でも変わってない。きれいすぎない服やスタイルが好きですね。あと子どもが生まれてからは機能的な服や、汚れてもかっこいいものに自然と惹かれるようになりました。子どもと外で遊んで、抱っこしたりするじゃないですか? そういうときにいいなって。それこそアウトドアブランドの服は、よく気になるようになりました。
――また最近では愛車、フォルクスワーゲン・ビートルへの愛が溢れ出ていますよね。
藤本:いまメディアや取材でも一番、話したいテーマですね!(笑)
藤本:いまメディアや取材でも一番、話したいテーマですね!(笑)
――乗ってみて気に入ったところは、どんなところですか?
藤本:もちろんルックス、色もめちゃくちゃいいし、屋根が開くのもご機嫌なんですが、それ以上に気に入っているのは空冷エンジンの音。バタバタっと鳴る、クラシカルな音を聞くのが最高なんです。現代主流の、水でエンジンを冷やす水冷エンジンの車では聞けない音ですからね。しかもこのエンジンの音が毎日違うんですよ。やっぱり旧車ということもあってか、日々調子に波があるようで、明らかに調子が悪そうな日もあったりする(笑)。でも今日は体調がいいなーって日も、聞いてわかるんですよ。まるで生き物みたいで愛おしく思えるんですよね。ほんと、家族の一員のような車です。
藤本:もちろんルックス、色もめちゃくちゃいいし、屋根が開くのもご機嫌なんですが、それ以上に気に入っているのは空冷エンジンの音。バタバタっと鳴る、クラシカルな音を聞くのが最高なんです。現代主流の、水でエンジンを冷やす水冷エンジンの車では聞けない音ですからね。しかもこのエンジンの音が毎日違うんですよ。やっぱり旧車ということもあってか、日々調子に波があるようで、明らかに調子が悪そうな日もあったりする(笑)。でも今日は体調がいいなーって日も、聞いてわかるんですよ。まるで生き物みたいで愛おしく思えるんですよね。ほんと、家族の一員のような車です。
予想以上の軽さに驚いた
モンスターパーカ
モンスターパーカ
――着てみたいワイルドシングスのアイテムでモンスターパーカを選んでいただきました。
藤本:めちゃくちゃ軽い着心地にびっくりしています。それなのにすごく温かい。
藤本:めちゃくちゃ軽い着心地にびっくりしています。それなのにすごく温かい。
――今日の着こなしが愛車のビートルとも相性がバッチリですね。
藤本:そうですね、黒とオレンジで。でもモンスターパーカは前を閉じて、シンプルに着ても絵になりそうですね。衿にフードが隠れてたり、ポケットも豊富。ツアーや旅行にも活躍してくれそうですね。
藤本:そうですね、黒とオレンジで。でもモンスターパーカは前を閉じて、シンプルに着ても絵になりそうですね。衿にフードが隠れてたり、ポケットも豊富。ツアーや旅行にも活躍してくれそうですね。
藤本さんは前回、Vol.13にて登場したCHiNPANさんとご夫婦。この秋冬は愛娘のKIKIちゃんにもモンスターパーカのキッズモデルを用意し、家族揃ってモンスターパーカを愛用してくれるそうです。
PROFILE
藤本 夏樹
ミュージシャン / テンパレイ|ドラム
2014年に小原綾斗(ボーカル/ギター)と、元メンバーの竹内祐也(ベース)と出会いテンパレイを結成。2016年に1stアルバム『from JAPAN』を発表。2020年に配信シングル『EDEN』でメジャーデビュー。同年にソロプロジェクト、John Natsukiのアルバム『脱皮』をリリースする。また2022年には藤本夏樹名義としてデジタルEP『pure?』を発表し、トラックメイカーとしても注目を集める。2022年11月18日公開の映画『死神遣いの事件帖 -月花奇譚-』では、主題歌『爛漫』にて楽曲提供を行っている。